
2025年10月より日本アミロイドーシス学会の第4代代表理事に就任いたしました信州大学の関島良樹でございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
平成25年(2013年)に本学会の前身である日本アミロイドーシス研究会が発足した当時は、アミロイドーシスはほとんど社会に知られておらず、有効な疾患修飾薬は全くない時代でした。しかしその後10年余りの間に病態解明および治療法開発が進み、様々なアミロイドーシスに対する疾患修飾薬が次々と実用化され、現在も画期的な新規治療法の開発が進行中です。また、稀少疾患と考えられていたアミロイドーシスが、実は患者数が非常に多いcommonな疾患のカテゴリーであることも認知されつつあり、患者数も激増しています。このようなアミロイドーシスを取り巻く環境が激変する中、本学会が更に発展し、しっかりと社会的な役割を果たしていけるよう、日々精進して参る所存です。以下に、重点的に取り組む主要な目標を掲げます。
- 厚生労働省「アミロイドーシスに関する調査研究班」と協力し、日本全国のアミロイドーシスの診療レベルの向上、診療ガイドラインの改定、患者レジストリを用いたエビデンス創出研究に取り組みます。
- 国際アミロイドーシス学会と協力し、世界の最先端の診断・治療技術を日本に導入するとともに、アミロイドーシスに関する研究成果を日本から世界に積極的に発信します。
- 次世代を担う若手のアミロイドーシスの専門家、研究者を育成します。
- 学会の事務局機能を強化し、学会の持続的な発展の基盤を作ります。
本学会の最大の特色は、循環器内科、脳神経内科、血液内科、腎臓内科、整形外科、眼科、病理学、画像医学、臨床検医学、薬学、獣医学、基礎医学などの多様な専門家がアミロイドーシスの克服のために集結していることです。全会員の力を結集して、アミロイドーシスの病態解明、治療法開発、疾患啓発、患者さんの予後改善を達成したいと思います。皆様のご指導、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年10月
日本アミロイドーシス学会代表理事
President of Japanese Society of Amyloidosis
関島良樹







